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権利 : 平成25 民法 意思表示、未成年者、地役権
投稿者: matsuo 投稿日時: 2020-05-06 11:27:32 (65 ヒット)

民法(民法の規定) 問題
問1 次の記述のうち、民法の条文に規定されているものはどれか。

1. 意思表示に法律行為の要素の錯誤があった場合は、表意者は、その意思表示を取り消すことができる旨
2. 贈与者は、贈与の目的である物又は権利の瑕疵又は不存在を知りながら受贈者に告げなかった場合は、その物又は権利の瑕疵又は不存在の責任を負う旨
3. 売買契約の目的物に隠れた瑕疵がある場合には、買主は、その程度に応じて代金の減額を請求することができる旨
4. 多数の相手方との契約の締結を予定してあらかじめ準備される契約条項の総体であって、それらの契約の内容を画一的に定めることを目的とするものを約款と定義する旨

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H25 民法(未成年者) 問題
問2 未成年者に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、正しいものはどれか。

1. 父母とまだ意思疎通することができない乳児は、不動産を所有することができない。
2. 営業を許可された未成年者が、その営業のための商品を仕入れる売買契約を有効に締結するには、父母双方がいる場合、父母のどちらか一方の同意が必要である。
3. 男は18歳に、女は16歳になれば婚姻することができるが、父母双方がいる場合には、必ず父母双方の同意が必要である。
4. Aが死亡し、Aの妻Bと嫡出でない未成年の子CとDが相続人となった場合に、CとDの親権者である母EがCとDを代理してBとの間で遺産分割協議を行っても、有効な追認がない限り無効である。

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H25 民法(囲繞地通行権/地役権)
問3 甲土地の所有者Aが、他人が所有している土地を通行することに関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、誤っているものはどれか。

1. 甲土地が他の土地に囲まれて公道に通じない場合、Aは、公道に出るために甲土地を囲んでいる他の土地を自由に選んで通行できるわけではない。
2. 甲土地が共有物分割によって公道に通じなくなった場合、Aは、公道に出るために、通行のための償金を支払うことなく、他の分割者の土地を通行することができる。
3. 甲土地が公道に通じているか否かにかかわらず、他人が所有している土地を通行するために当該土地の所有者と賃貸借契約を締結した場合、Aは当該土地を通行することができる。
4. 甲土地の隣接地の所有者が自らが使用するために当該隣接地内に通路を開設し、Aもその通路を利用し続けると、甲土地が公道に通じていない場合には、Aは隣接地に関して時効によって通行地役権を取得することがある。

解答解説
問1
1. × 間違い
【解説】錯誤は取り消しじゃなくて、無効です。令和2年より取消になった。

2. 〇 正しい
【【解説】例えば、この時計をやるよと言う場合、その時計があとで故障したから保証してよって、もらった側からあつかましくて普通言えないですよね。
ですから贈与者は、贈与した物に対して瑕疵を負わないのが通常ですが、その瑕疵の存在を知っていて、贈与したとしたら、これは別な話です。
故障して使い物にならないことを知って、それを隠して贈与したとなると、これは贈与者に悪意を感じますね。このような場合は、担保責任を負うことになります。
よって、本肢は正しいとなります。

3. × 間違い
【解説】(隠れた)瑕疵の場合は、代金の減額請求はできません。
契約の解除か損害賠償の請求のみとなります。令和2年より売主の担保責任に代わって契約不適合責任になります。

4. × 間違い
【解説】約款の定義は正しいようですが、民法の条文で、約款の定義など見たことがありません。
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H25 民法(未成年者)
解答解説

問2
1. × 間違い
【解説】乳児だって、幼児だって、一人の立派な人間ですから、権利能力を有しています。(出生のときから)ですから、不動産の所有者になれます。
未成年者は、何かをする行為能力が法で制限されているに過ぎません。

2. × 間違い
【解説】営業を許可された未成年者と婚姻している未成年者は、成年者とみなされますので、父母の同意は必要ありません。

3. × 間違い
【解説】男は18歳に、女は16歳になれば婚姻することができますが、父母どちらか一方の同意が必要です。心情的には父母双方の同意を取りたいですが、法は、そこまでハードルを上げていません。

4. 〇 正しい
【解説】
CDの双方を代理すると言うことは、Cの遺産分割を多くすれば、Dは少なくなります。逆にCを少なくすれば、Dは多くなります。
つまり、双方を代理すると言うことは、利益相反行為となり原則禁止です。
このような場合は、親権者が子のために特別代理人を選任する必要があるのですが、問題文では親権者Eが双方代理をしています。と言うことは、親権者Eは無権代理ということになります。
無権代理の行為は、本人の追認がないかぎり有効とはなりませんので、問題文のように親権者Eの行為は、CDの追認がない限り有効とはならないことになり正しいとなります。

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H25(囲繞地通行権/地役権) 解答解説
問3
1. 〇 正しい
【解説】イメージを書けば、以下のような状態です。
もしAが、他人の土地の通行を認められなければ、Aは、不法行為をしなければ、公道に出ることが出来なくなってしまいます。これでは、Aがあまりにも可哀そうですから、他人の土地の通行を許しています。
ただ、合法だと言って、どこでも自由に通行を許しては、今度は甲土地の周囲の土地所有者が迷惑を被ります。そこで、最も損害が少ない部分を通行することになります。 よって、問題文は正しいとなります。

2. 〇 正しい
【解説】共有物分割と言うのは、一筆の土地を共有して持っていたところ共有者の話し合いで、持分などに応じて、土地を分割したことを言いますが、問題文は、その結果として1つの土地が袋地状となり、他の土地を、通らないと公道に出られないと言っています。
こういうように共用物分割によって袋地が生じた場合には、他の分割者の所有地だけを無償で通行できると民法で規定されています。よって問題文は正しいです。

3. 〇 正しい
【解説】当たり前のことを、さも違うかのような問題文ですが、ある土地を通行のために、賃貸借契約を結んだのですから通行できないとなれば、賃料を払って借りる 意味がありませんよね。 よって、当然通行できます。

4. × 間違い
【解説】これもわかりにくいので図にして見ましょう。
常識的に考えたら、わかると思うのですが、隣接地の所有者が、自分のために、自分で通路を作っています。結果的に、甲土地のAはその通路を使用させてもらっているに過ぎませんから、Aが時効で通行地役権を獲得しようと思ってもそれはいくらなんでも虫がよ過ぎます。よって、問題文は間違いとなります。
ただ逆にAが自分のために、自分で通路を作ったとしたら、これは時効で通行地役権を与えてもいいと判例が出ています。

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