| RSS |
  
投稿者: matsuo 投稿日時: 2020-05-03 18:00:31 (63 ヒット)

問8 AがBに対して100万円の金銭債権,BがAに対して100万円の同種の債権を有する場合の相殺(AB間に特約はないものとする)に関し,次のそれぞれの記述は,民法の規定及び判例によれば○か,×か。(平成7年・問8)

1.「Aの債権が時効によって消滅した後でも,時効完成前にBの債権と相殺適状にあれば,Aは,Bに対して相殺をすることができる。」

2.「Aの債権について弁済期の定めがなく,Aから履行の請求がないときは,Bは,Bの債権の弁済期が到来しても,相殺をすることができない。」

3.「Aの債権が,Bの不法行為によって発生したものであるときには,Bは,Bの債権をもって相殺をすることができない。」

4.「CがAの債権を差し押さえた後,BがAに対する債権を取得したときは,Bは,Aへの債権との相殺をもってCに対抗することはできない。」


投稿者: matsuo 投稿日時: 2020-05-03 17:55:05 (55 ヒット)

問5 共に宅地建物取引業者であるAB間でA所有の土地について,平成16年9月1日に売買代金3,000万円(うち,手付金200万円は同年9月1日に,残代金は同年10月31日に支払う。)とする売買契約を締結した場合に関する次の記述のうち,民法の規定及び判例によれば,正しいものはどれか。(平成16年・問4)
1.「本件売買契約に利害関係を有しないCは,同年10月31日を経過すれば,Bの意思に反しても残代金をAに対して支払うことができる。」

2.「同年10月31日までにAが契約の履行に着手した場合には,手付が解約手付の性格を有していても,Bが履行に着手したかどうかにかかわらず,Aは,売買契約を解除できなくなる。」

3.「Bの債務不履行によりAが売買契約を解除する場合,手付金相当額を損害賠償の予定とする旨を売買契約で定めていた場合には,特約がない限り,Aの損害が200万円を超えていても,Aは手付金相当額以上に損害賠償請求はできない。」

4.「Aが残代金の受領を拒絶することを明確にしている場合であっても,Bは同年10月31日には2,800万円をAに対して現実に提供しなければ,Bも履行遅滞の責任を負わなければならない。」


投稿者: matsuo 投稿日時: 2020-05-03 17:42:45 (65 ヒット)

問1 Aは,Bに対して貸付金債権を有しており,Aはこの貸付金債権をCに対して譲渡した。この場合,民法の規定及び判例によれば,次の記述のうち誤っているものはどれか。( 平成15年・問8)
1.「貸付金債権に譲渡禁止特約が付いている場合で,Cが譲渡禁止特約の存在を過失なく知らないとき,BはCに対して債権譲渡が無効であると主張することができない。 」

2.「Bが債権譲渡を承諾しない場合,CがBに対して債権譲渡を通知するだけでは,CはBに対して自分が債権者であることを主張することができない。 」

3.「Aが貸付金債権をDに対しても譲渡し,Cへは確定日付のない証書,Dへは確定日付のある証書によってBに通知した場合で,いずれの通知もBによる弁済前に到達したとき,Bへの通知の到達の先後にかかわらず,DがCに優先して権利を行使することができる。」

4.「Aが貸付金債権をEに対しても譲渡し,Cへは平成15年10月10日付,Eへは同月9日付のそれぞれ確定日付のある証書によってBに通知した場合で,いずれの通知もBによる弁済前に到達したとき,Bへの通知の到達の先後にかかわらず,EがCに優先して権利を行使することができる。 」


投稿者: matsuo 投稿日時: 2015-01-29 17:17:50 (1839 ヒット)

問題
Aが,Bの代理人として,Cとの間でB所有の土地の売買契約を締結した。この場合,次のそれぞれの記述は民法の記述及び判例によると誤っているものはどれか。

1.「AがBから土地売買の代理権を与えられていた場合で,所有権移転登記の申請についてCの同意があったとき,Aは,B及びC双方の代理人として登記の申請をすることができる。」

2.「AがBから抵当権設定の代理権を与えられ,土地の登記済証,実印,印鑑証明書の交付を受けていた場合で,CがBC間の売買契約についてAに代理権ありと過失なく信じたとき,Cは,Bに対して土地の引渡しを求めることができる。」

3.「Aが,Bから土地売買の代理権を与えられ,CをだましてBC間の売買契約を締結した場合は,Bが詐欺の事実を知っていたと否とにかかわらず,Cは,Bに対して売買契約を取消すことができる。」

4.「Aが,Bから土地売買の委任状を受領した後,Aについて破産手続開始の決定があったのに,Cに当該委任状を示して売買契約を締結した場合,Cは,Aについて破産手続開始の決定があったことを知っていたときでも,Bに対して土地の引渡しを求めることができる。」

解答
1 2 3 4
○ ○ ○ ×

1.【正解:○】◆双方代理
 双方代理は、その代理人の一存によって本人に不利益を与えるおそれがあるため、原則として禁止されております(民法第108条)。

 しかし、BとCとの間では、すでに売買契約は成立(所有権は移転)しており、Aの所有権移転登記の申請行為は、その権利移動を第三者に対抗するため公簿に記載する単なる事務手続きであるため、新たに利害関係が生じるものではない。したがって双方代理行為の禁止規定に違反するものではない。

2.【正解:○】
 土地につき抵当権設定の代理権をBから受けた者Aが、その土地を売り渡したとき、Aの行為は権限を超えた無権代理行為であって、Aはその責任を取らなければならない。
 しかし、相手方Cに過失ないときは、Cを保護する必要があるため、実印や登記済証を所持している者Aにつき、CがBC間の売買契約についてAに代理権ありと善意無過失であれば表見代理が成立しCは本人Bに対して引渡し請求ができる。

3.【正解:○】◆代理人の詐欺−本人の善意・悪意に関係なく相手方は取り消すことができる。

 本人は、代理人を使用することによって利益を受けるものであるため、その代理人の行為から受ける不利益も受けることになります。〔代理人の詐欺は,第三者の詐欺にはならない。〕→代理人の行為のリスクは本人が負担する。
 したがって、意思表示するにつき瑕疵(虚偽表示・錯誤・詐欺・強迫・悪意・有過失・・・)があるときは、本人ではなく、代理人について考えればよく(第101条1項・判例)、代理人Aが相手方Cをだましたということは、本人Bの善意・悪意には関係なく、相手方CはAによる詐欺を理由に、本人Bに対して当該契約を取消できる。(第96条1項)

4.【正解:×】◆代理権消滅後の表見代理
 ここでのポイントはCがAについて破産手続開始の決定があったことを知っていたというところである。→表見代理にはならない

 大切なのはCが善意無過失なのか悪意・有過失なのかで分かれる。
 その相手方が、代理人が破産手続開始の決定をされたことを過失なく知らなかったとき〔善意無過失〕は、表見代理が成立するが、
 反対に、知っていた場合は表見代理は成立せず、したがって、この場合のCは、引渡しを求めることはできない。


投稿者: matsuo 投稿日時: 2015-01-28 14:58:32 (5613 ヒット)

問1 Aが,その所有地について,債権者Bの差押えを免れるため,Cと通謀して,登記名義をCに移転したところ,Cは,その土地をDに譲渡した。この場合,民法の規定及び判例によれば,次の記述のうち正しいものはどれか。


1.「AC間の契約は無効であるから,Aは,Dが善意であっても,Dに対し所有権を主張することができる。」


2.「Dが善意であっても,Bが善意であれば,Bは,Dに対して売買契約の無効を主張することができる。」


3.「Dが善意であっても,Dが所有権移転の登記をしていないときは,Aは,Dに対し所有権を主張することができる。」


4.「Dがその土地をEに譲渡した場合,Eは,Dの善意悪意にかかわらず,Eが善意であれば,Aに対し所有権を主張することができる。」

解答
1 2 3 4
× × × ○

解説
1.【正解:×】◆通謀虚偽表示 : 善意の第三者には対抗できない

 AC間の登記名義の移転は通謀虚偽表示なので無効ですが、善意の第三者には対抗することができません。(94条2項)
 したがって誤りとなります。


2.【正解:×】◆Aの債権者も,善意の第三者Dには無効を主張できない(判例)

 AC間の登記名義の移転は通謀虚偽表示なので無効ですが、善意の第三者には対抗することができません。(94条2項)

 これは当事者だけではなく、当事者AC以外の者であっても、無効であることを善意の第三者には対抗できないと解されています。


3.【正解:×】◆善意の第三者は,登記がなくてもAに対抗できる

 判例では、善意の第三者として保護されるには、ただ単に善意でありさえすればよく、登記がなくても、また過失があっても、善意の第三者CはAに対抗できる、としています。



4.【正解:○】◆善意の第三者

 通謀虚偽表示による無効は、善意の第三者には対抗できません。判例によれば、この善意の第三者には転得者(その後さらに譲り受けた者)も含まれており、Dの善意・悪意がこの設問ではわかりませんが、この場合のEは善意であることから、Aに対して所有権を主張することができます。


« 1 (2) 3 4 5 ... 8 »
3 人のユーザが現在オンラインです。 (1 人のユーザが ニュース を参照しています。)

登録ユーザ: 0
ゲスト: 3

もっと...